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しもかわについて

創作料理 しもかわ

創作料理 しもかわ

小田急線新百合ヶ丘から12分ほどの、まだ多くの空き地が残るこの山口台に創作料理の店をオープンして、おかげさまで今年3月で25周年を迎えました。
店内は落ち着いた雰囲気で、幅広い年齢層の方にご利用いただいております。

 

素材へのこだわり

野菜

野菜

野菜は極力有機野菜を取り入れております。
当店の有機野菜は、栃木県新勝沼の有機栽培農家である田島譲さんから産地直送で届きます。
毎回、田島さんの奥様より畑の写真とお手紙を頂きます。

作物の成長、害虫との闘い、新しい品種への挑戦・・・
生産者の方との交流はとても刺激を受けます。

牛肉

牛肉

創作料理しもかわはおかげさまで「牛肉の美味しい店」とメディアでも多く取り上げられてまいりました。

美味しいお肉の秘密は、オーナーの下川シェフが50年以上かけてたどりついた、厳選された牛肉にあります。

なかでも、 産地指定天然記念物の見島牛と無角和種の阿武牛は、牛肉本来の純粋な味を堪能できる他では味わうことのできない大変稀少な牛肉でございます。

是非、それぞれ特徴が違う2つの牛肉をご堪能ください。

おことわり

おことわり

当店ではコースにより、数種類の牛肉を使い分けております。
天然記念物の見島牛は当店の看板メニューではございますが、シェフが惚れ込んでいる部位のみを扱っているため、予約待ちの状況が続いております。
現在、当店で取り扱っている牛肉は、見島牛、阿武牛、黒毛和牛(国産牛)などでございます。
また、その他に良い牛肉が入った場合、別の牛肉を使用することもございます。

※牛肉の「たたき」と「にぎり」の調理方法に関しまして
現在食品規制により、牛肉の「たたき」と「にぎり」は生食ではなく加熱調理をしてご提供しております。

見島牛って?

見島牛

見島牛は山口県の孤島、見島に生息しています。
その孤島で多品種と交わることなく「和牛」の純血と原型を保ち続ける唯一の牛です。

そのため、昭和3年に国の産地指定の天然記念物に指定されました。
現在では保存会の方々の努力により、常時80頭が維持されている大変稀少な品種ですが、産地指定の天然記念物ということもあり、見島以外で育てられた見島牛は食することができます。

山口県のミドリヤファームさんと当店でしか味わうことのできない究極の一品です。

肉質

全身極上の霜降り肉で、濃厚な味が特長。旨味、コク、香りが際立つ肉質。
見島牛に惚れ込んだ当シェフのこだわりにより、使用する部位は赤身の多い「もも」と「らんぷ」(イチボ、トモサンカク、マルシン)のみ。適度な歯ごたえがあり噛みしめるほどに旨みが広がります。

黒毛和牛

主ににぎりに使用いたします。

国産牛

現在は栃木や群馬、茨城などの黒毛和牛を使用しております。阿武牛コース、見島牛コース、おまかせコース以外で使用いたします。

阿武牛って?

阿武牛

見島牛と同じく、阿武牛も山口県内でしか飼育されていない無角和種という種の牛です。

常時約50頭が飼育されており、毎月市場に出荷されるうちの4分の1が当店の扱いになります。見島牛同様、他では味わえない当店自慢の特約牛です。
日本テレビの人気番組「どっちの料理ショー」でも紹介され、見事、完勝しました。

無角和種を生産されている安堂畜産のホームページはこちら

肉質

濃厚な見島牛とは対照的に赤みを主体としたヘルシーな肉質。上品ですっきりとした味わいとしっかりした歯ごたえが好評です。

しもかわのこれまでの軌跡を取材していただきました

「牛肉の職人」が作る研ぎ澄まされた牛肉料理。

家族と来たくなる温かな一軒家レストラン。

「創作料理しもかわ」

 

牛衣揚げ(奥田さん)

 

神奈川県川崎市の「新百合ヶ丘駅」。様々なお店が並ぶ駅前は多くの人で賑わい、

しばらく歩くと閑静な住宅街がゆったりと広がるこの場所ですが、今から20年以上

前はまだ駅も小さく、家もまばらだったそう。

 

「創作料理しもかわ」は、そんな家もまばらだった新百合ヶ丘エリアに、1993年3月

にオープンした、ご家族で経営しているレストランです。今は隣も向かいも住宅が

立ち並びますが、オープン当時は数軒分離れた別の飲食店がお隣。そこから20年以上

もの間、新百合ヶ丘の発展と共に地元の人達に親しまれ続けています。

しもかわの看板食材は、牛肉。ヘルシーで厳選された赤身肉を使ったステーキやにぎ

り・衣揚げと、様々な牛肉料理を楽しむことができます。

 

今回は、しもかわの料理長、下川晃さんと、デザートを担当している娘の幾衣(いく

い)さんにインタビュー。絶品牛肉料理や、下川さんが牛肉料理に魅せられた経緯を、

たっぷりお伺いしました。

 

 

 

 

「ユリの咲く丘」の住宅街にある、地元の人が特別な日に行くお店。

 

外観(奥田さん)

 

新百合ヶ丘駅南口を出て10分ほど歩くと、雰囲気のある住宅街が。その中の一軒が、

「創作料理しもかわ」です。

 

外観・見島牛看板(奥田さん)

 

周りの住宅や景色と馴染んだ雰囲気の建物ですが、大きな看板があるのでわかりや

すいです。

 

外観・1993(奥田さん)

 

屋根の下には、オープンした年「1993」の数字が。

 

外観・しもかわ看板(奥田さん)

 

立派な看板に、敷居が高いお店なのか?と思ってしまいそうですが、そんなことは

ありません。近隣のファミリーが「ちょっと」特別な日に訪れるレストラン。

「今日はしもかわに行こうか?」とワクワクしてやってくる家族連れ、ちょっとゆ

っくりランチを楽しむママさん達、ヘルシー志向の年配の常連さんなど、様々な人

達がしもかわを訪れます。

最近では、ネットや本を見て、少し遠くから訪れるお客様も増えたそう。

 

「以前は接待で訪れるお客様も多かったのですが、最近はご近所のお客様がメイン

ですね。毎週来てくれる方も多いです。中には、90代の年配のお客様も。いつも元

気にお肉を食べていかれますよ。」と幾衣さん。

 

特別だけど、アットホーム。家族と団らんしたい温かい雰囲気。

 

内観(奥田さん)

 

昼間に訪れたしもかわの店内は、大きな窓から柔らかく日差しが注ぎ、とてもリラ

ックスできる空間。

かっちりしたレストラン、というより、家庭的で温かい雰囲気が特徴です。

 

「以前はもっと男性的な内装だったのですが、母が内装を変え、今のような柔ら

かい雰囲気に。その雰囲気に惹かれてなのか、そこから家族連れのお客様が増え

ていったように思います。」

 

お母様の想いがこもった女性的な内装は、どこかホッとする、家族を思い出すよう

な空間。このアットホームな雰囲気の中で、以前は演奏会なども行われていたそう

です。

 

「近くに音大があり、以前はそこの生徒さんが演奏をしてくれることがあり、お客

様も喜んでいました。今はそのような機会もめっきり減ってしまいましたが、お店

の雰囲気を気に入っていただければ、また何かに使っていただくのも良いな、と考

えています。」

 

 

オーナーは「牛肉のプロ」。「A5以外」の厳選した牛を、握り・

揚げ物・ステーキで。

 

しもかわで必ず食べたいのは、何と言っても「牛肉料理」です。料理長は、長く牛肉

料理に携わっていた「牛肉のプロ」。自ら厳選した牛の赤身肉を使い、「ステーキ」・

「にぎり」・「衣揚げ」と、様々な形で牛肉を楽しむことができます。

 

牛にぎり(奥田さん)

 

取材でいただいたのは、牛衣揚げと牛にぎり。

にぎりは、赤身肉にレアで火を通した一品。赤身なので歯ごたえがありますが、ジュ

ーシーな脂もほどよく入っています。噛むごとに脂をほんのりと感じ、予想よりも柔

らかい。シャリの量もちょうど良いので、ついついいくつも口に運んでしまいます。

 

 

 

牛衣揚げ(奥田さん)

 

衣揚げは、厚みのある赤身肉で、食べごたえも十分。綺麗に均一にお肉を包む衣は、

厚すぎず程よい歯ざわり。こちらも噛むほどに口の中にお肉の旨みがじゅわっと広

がります。油っこくないので揚げ物が苦手な方でも美味しくいただけますよ。

 

しもかわでは、営業日はどの日もランチ・ディナー共に営業しています。

ランチは、「本日の魚介セット」や「牛ほほ肉と茄子の蒲焼丼セット」などのリー

ズナブルなセットメニューも(各税抜1,800円)。そして、セットメニューの中で最

も気になるのが「隠れた人気メニュー 幻のハンバーグセット(税抜1,800円)」。

牛すじ肉を粗く刻んだミンチを、つなぎを使わずに焼き上げた、牛肉100%、食べご

たえ抜群のハンバーグセットです。

また、お昼から少しリッチにお食事を、という方には、コースメニューの用意もあり

ます。

 

ディナーはコース料理がメイン。料理長一押しの希少な「見島牛」を使ったコースや、

「阿武牛」を使ったコース、国産赤身牛で「にぎり」「衣揚げ」「ステーキ」をいっ

ぺんに楽しめる「牛肉づくし(税抜8,000円)」など、牛肉を堪能できるコースが沢山!

お子様用のセットもあるので、子連れでディナーの場合も安心です。

アラカルトメニューもあり、人数や体調に合わせて選ぶことができます。お料理によ

ってはテイクアウトもできるようなので嬉しいですね。

 

また、年間の行事に合わせた「家族向けフェア」も魅力的。

取材で訪れた際は、「七五三フェア」が。特別な料理で、家族の記念日をお祝いして

みては?

 

しもかわは、予約優先です。来店の際は、混雑している日も多いので、事前に予約を

するのがおすすめです。

 

牛肉に魅せられ続ける、オーナーの料理人人生。

 

内観・右壁(奥田さん)

 

しもかわのオーナーであり、料理長の下川晃さん。料理人歴はなんと50年以上!

そして、料理人人生の中で常に関わって来たのが、「牛肉料理」です。

 

「料理を始めたのは20歳から。ちょうど、前回の東京オリンピックがあった年です。

料理の世界に飛び込んだ理由は、住み込みで、住むところ、食事、着るもの全てが

ついてくるから(笑)。最初にお世話になったのは、町の洋食屋さんでした。」

 

洋食屋さんでは、ハンバーグやスパゲッティなど、あらゆる料理を経験。その後、

神戸が本店の「みその」の東京支店で、本格的に牛肉料理を学びます。「みその」は、

鉄板焼きステーキの元祖と言われるお店。しかし、下川さんが最初に配属になったの

は、鉄板焼きではなく、またも系列の洋食店でした。

 

「しばらく洋食店で働いていたところ、そこを閉店することになり。その場所で

『牛カツ』をやってみないか?と声をかけてもらったんです。洋食屋の経験があっ

たのでトンカツは何度も作っていましたが、牛カツは全くの初めて。自分で色々工

夫して、美味しいものを作り上げていきました。」

 

当時は、まだ今ほど牛カツがメジャーではない時代。関西では昔からあったものの、

東京で牛カツを知る人はほとんどいなかったそう。当然、お店のメニューとして牛

カツを出しているところもありません。

 

「牛なので、レアやミディアムでやれば、柔らかく美味しく食べられるかな、と、

ステーキの焼き方を参考に色々試行錯誤しました。」

 

牛カツは見事にヒットし、下川さんは関東の牛カツの先駆け的存在に。その成功を認

められ、今度は神戸の本社から、鉄板焼きの方でメインの料理人としてやってみない

か?という辞令が。下川さんは、そこで初めて本格的な牛ステーキの焼き方を学びま

す。東京の牛カツの面倒も見ながら、神戸でステーキの修行と、行ったり来たりの多

忙な日々が続きました。

 

内観・入口(奥田さん)

 

着実に牛肉料理の技術を高めていった下川さん。あらゆる料理の経験をし、自分のお

店を初めて持ったのは、料理人を始めてから17年が経った頃でした。まさに、「満を

持して」。

 

「大岡山で、リーズナブルな串揚げのお店をオープンしました。お肉はもちろん、

魚介や野菜など、あらゆるものを串揚げにしました。牛カツで、揚げ物の経験はか

なりありましたが、串揚げはまた別。ここで自分なりの串揚げの技術を確立しました。」

 

その後、そのお店で「牛肉のにぎり」をやってみたらどうか?という話が持ち上がり

ます。牛カツの時同様、その頃は今ほど牛肉のにぎり、というメニューが確立されて

いない時代。周りでそのようなメニューを提供しているお店もありません。しかし、

下川さんは試行錯誤の末、自分なりの牛肉のにぎりを完成。その後オープンした六本

木の鉄板焼きのお店でも定番メニューとして牛肉のにぎりを出したところ、有名人も

含め、多くの人の中で話題となりました。

 

「六本木の鉄板焼き店は、今の『創作料理』のテイストに繋がるお店となりました。

大分の牛肉を使い、色んな部位をステーキとして提供していました。ステーキ以外

に、メンチカツやコロッケも評判でした。芸能人の方にもよく利用していただいて

いましたよ。牛肉のにぎりは、ボーナスをもらった後に自分へのご褒美に食べに訪

れるサラリーマンもいらっしゃいました。」

 

六本木のお店で2~3年オーナーを務めた後、下川さんは自由が丘、本厚木と、お店を

立ち上げていきます。最終的に、今まで極めてきた「ステーキ(鉄板焼き)」「衣揚

げ(牛カツ)」「にぎり」の全てを楽しめるお店として、今の新百合ヶ丘の地で「創

作料理しもかわ」をオープンしました。

しかし、何故新百合ヶ丘にお店を?

 

「カミさん(奥様)のお兄さんが近くに住んでいて、この場所を紹介してもらった

んです。当時はまだ家もまばらでほとんど空き地。駅も今みたいな立派なものじゃ

なかった。でも、この地に立った時に、直感で『すごく良い場所だ!』と感じまし

た。新しいものを開拓する場所としてもぴったりだった。ここでお店を開くことが

できたのは、自分にとって宝くじに当たるのと同じくらいの奇跡です。カミさん、

親戚、仲間に本当に感謝しています。」

 

希少な牛肉「見島牛(みしまうし)」を選んだ理由。

 

牛衣揚げ・正面(奥田さん)

 

しもかわで提供している牛肉は、脂多めのお肉ではなく「赤身肉」。しかし、元々は

それほど赤身の肉にこだわっていたわけではありません。

 

「年齢もあり、このお店をやりだして、A5やA4の脂が多い肉をあまり食べられなく

なってきたんです。また、コースで料理を出す時に、あまりに脂が多い料理はどう

かな、という思いもありました。自分が食べられないものをお客様に出すのもなあ、

と思い、良質な赤身肉を探すようになりました。」

 

日本全国、様々な牛を調べ、しもかわに合う牛肉を探し求めた下川さん。そこで目に

留まったのが、山口県の牛でした。

 

「見島牛という、産地指定の天然記念物の牛を見つけました。実際に現地に牛を見

に行って驚きました。牛がとても小さいんです。自然放牧で育った牛達で、餌も人

工のものではなく、自然のもの。それなのに、お肉は全身霜降りなんです。自然に

できた霜降りなんですね。初めて食べた時、とにかく美味しくて衝撃を受けました。」

 

見島牛は、地元の人が食べることのできない、希少な牛です。島の外に出荷したものだ

けを、食用として食べることができます。また、見島牛は保存しなければならない頭数

が決まっており、入荷も不安定。レストランへの出荷は、しもかわが最初だったそうで

す。

 

現在しもかわでは、見島牛の中でもさらに下川さんが厳選した部位のみを使用している

ため、数が少なく食べられる数量が決まっています。ご希望の場合は早めにお店に確認

をするのがおすすめです。

 

しもかわでは、見島牛以外に、同じ山口県の「阿武牛」や、国産の厳選した黒毛和牛を

楽しむことができます。黒毛和牛は、脂が少ない「もも」や「ランプ」の部位を中心に

使用しているそう。

 

「赤身肉は、脂が多い肉と比べて歯ごたえがありますが、硬くて食べづらい、という

声も多い。しもかわでも、赤身肉へ方向転換した当初は、硬くて食べられないと怒っ

て帰られるお客様もいらっしゃいました。しかし、常連さんを中心に少しずつ受け入

れられるようになり、今では赤身肉の味の良さをわかってくださるお客様も増えてき

ました。」

 

世の中は今ヘルシー志向。赤身肉への関心も高まっています。早い時期から赤身肉にこ

だわり、厳選したものを最高の調理法で提供できるしもかわは、そのようなヘルシー志

向の人達からも注目を集めるお店になっています。

 

 

 

 

牛肉で、太く長く楽しく生きる。

年齢を重ねて変わった食への想い。

 

外観・エントランス(奥田さん)

 

赤身肉への方向転換を経て、下川さん自身の食生活にも変化があったそうです。

 

「もともと中華料理が大好きで、一時期は昼も夜も中華料理屋さんに行っていたので

すが、ここ最近はバランスのとれた定食なども取り入れるようになりました。食品添

加物も、極力取らないように気をつけています。もちろん、しもかわのメニューでも、

化学調味料は一切使用していません。」

 

ボディビル歴42年。体が資本の料理人、下川さんは今年で72歳です。毎日のトレーニン

グはかかせません。毎日愛犬(8歳、雑種、オス、ひとなつっこく素直)と一緒に散歩

をするのが日課。いつまでも元気はつらつでいてもらいたいですね。

 

牛肉メニューを最前線で追求し、自分の求める牛肉をストイックに探し続けてきた下川

さん。牛カツも、牛肉にぎりもそうですが、ヘルシーで厳選された赤身肉に目を付けた

のも、先見の明。常に時代を先取りしてきた下川さんだからこそ、注目できたところな

のかもしれませんね。

 

「牛肉の職人」が思考錯誤の末に確立した牛料理を、温かく家庭的な雰囲気の中、リラ

ックスして味わえるお店。特別な日はもちろん、たまのご褒美や、『お肉を楽しみたい

けど、重たいのは食べられない』という方が安心して楽しめるお店が「創作料理しもか

わ」です。私も今度家族を連れて行きたいと思います。

 

 

取材日 2017.11.2(文・写真 奥田彩)